張り替えたばかりの障子はビリビリ

勤めていた会社はとても古風な考えで、新入女子社員は必ずお琴を習わされ、結婚したら絶対に退職しなければならない。いまどきそんな会社はやらないが、実際にそんな会社は存在した。華道部や茶道部もあり、私はそういう類いの習い事は苦手だったので入るつもりはなかったが、同期の友達がやろうというのでいやいや茶道部に入部した。 先生はかなり高齢だったが、背筋もピンとしていて茶道の動きはしなやか。私は今まで作法を習ったことがなかったし、苦手意識もあり悪戦苦闘。何度教えてもらっても覚えられない。あまりやる気がなかったので余計に手順が頭に入らなかった。

上手な人は注意されることも少なく短い時間で終わるのだが、私は下手なので何度もやり直しをさせられてかなり時間がかかっていた。やっと一通り終わって立ち上がろうとしたら足がしびれて感覚がない!立ち上がれずじっとしていると先生が「早く立ちなさい!」と一喝。感覚がないまま立ち上がったのだが・・・しびれがひどくて倒れそうになった。 両手には茶碗などの道具を持っていていたので、これを割ったら絶対に怒られる!と思い、手をつけないままおしりから障子の方へ倒れてしまった・・・。

茶道具は守られたが、張り替えたばかりの障子はビリビリ。前代未聞だと怒られ、とてもはずかしい思いをした。それ以来行きにくくなり、たまたま手を怪我して動かせなくなったのでそのままフェイドアウト。もう2度とやりたくない・・・。